加速減圧(Accelerated decompression)とは、ダイビング中に使用していたガスではなく、減圧用のガスを別に用意し、そのガスで減圧します。では、どうしてそのようなことをするのでしょう?
例えば、空気を使って潜っていた場合50mに30分ほどいると120分程度の減圧が必要になります。減圧時間に活動していた時間を合わせると150分、つまり2時間30分のダイビングになってしまいます。
水温が高い地域でのダイビングでしたら無理ではないかもしれませんが、30分のダイビングのために合計で2時間30分も潜るのは大変です。そこで、少しでも減圧時間を短くするためにアクセルレイティッド・デコンプレッション(日本語では加速減圧というようです)を行います。
加速減圧では、ダイビングに使用していたガスよりも高濃度のナイトロックスまたは、100%酸素を使います。ナイトロックスとトライミックスのページでご説明したように、ナイトロックスは酸素濃度によって使用できる深度が違います。ですから、その濃度にあわせた深度で減圧を行います。
普通は1.4ATAの酸素分圧を超えないような深度で潜りますが、減圧中は体に負荷がかかるような作業をしたり、流れに向かって泳いだりすることはほとんどありませんので、そういう場合は1.6ATAの酸素分圧まで使用できます。下に酸素分圧1.6ATAの場合の限界深度をあげておきます。
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酸素分圧1.6ATA
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深度
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絶対圧力
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酸素濃度
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6m
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1.6気圧
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100%
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10m
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2気圧
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80%
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20m
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3気圧
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約53%
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22m
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3.2気圧
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50%
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30m
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4気圧
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事前に減圧用のソフトに用意できるガスの種類を入力すると、例えば18mで50%のナイトロックスを使用して1分、次に15mに2分、12mで5分、9mで5分、6mで100%酸素に切り替えて15分といった具合に減圧のスケジュールを立ててくれます。
ガススイッチ(水中での呼吸ガスの切り替え)に対応しているダイビングコンピュータの場合も、ダイビング前にコンピュータに使用する予定のナイトロックスの濃度を設定しておくと、それぞれのナイトロックスでの減圧時間を計算してくれます。